北九州市民の台所 旦過市場で“うまい”を満喫

~古き良き時代を感じさせる昭和レトロな佇まいと若者たちの斬新なアイデアが融合したこれから先の商店街の未来図がここにある~

みなさんは北九州小倉にある「旦過市場」を訪れたことはありますか?

良く言えば古き昭和の時代を残した雰囲気のアーケード商店街、悪く言えば薄暗く狭い“初めて来るものを拒むような”そんな印象を受けることもまた事実です。

では印象なのではなく、「旦過市場」の真実の姿とは?

それをお伝えする前に、「旦過市場」の歴史を少しだけ振り返ってみましょう。

幾度の苦難を乗り越えてきた歴史

現在の旦過市場は大正時代のはじめ、隣接する神獄川を昇る船が荷をあげ商売を始めたことから始まると言われている。

近所には古くからの住宅街もあり、また、近郊や田川方面からの荷も寄るようになり、自然と市場的な機能を持ち賑わうようになった。

戦中機能をはたさなかった市場も戦後すぐに商人達が再び集まり、生鮮産品を扱う市場として再開された。

なかでも現在では河川法によって許可されてない敷地に市民に食料品を供給する重要性と根を張った商売の経過から条件付きで認められてきた店舗は旦過市場の一方の軸として今日の繁栄を築いてきた。

昭和30年を前後して戦後のヤミ市的な建物から現在の店舗へと建て変わり市場組織も旦過商業協同組合、小倉中央市場協同組合が設立され市場としての最盛期を迎えることになった。

【旦過市場事務局HPより抜粋】

 

現在の「旦過市場」の姿

神嶽川の東側に位置し、小文字通りをはさんで魚町銀天街に続いています。

200店舗以上が軒を連ねるアーケードになっていて、鮮魚・青果・精肉・惣菜などを扱う店舗が多い中、今となっては大変貴重な鯨肉を扱う店(かじはら鯨店/くじらの岡崎)なども営業しています。

また一般客に留まらず、料理店の料理人が買い付けに訪れることも多く、それだけ新鮮で安全な食材を提供しているといえます。

最近は特に、グルメ番組などで紹介されることも増えており、そのおかげもあってか観光客も多く見かけることが出来ます。

さらには「新旦過」(新旦過飲食街)と呼ばれる場所に、若者をターゲットにしたお洒落な飲食店が進出していて通りの雰囲気をガラっと変えています。

 

若者が集まれば街は元気になる?!

大學堂!?知っていますか?

大学と地域、商店街との連携を目的として平成20年にスタートした事業です。

様々なショップなどを運営していて、地域への貢献度は非常に高いといえます。

そんな中、テレビや雑誌などで取り上げられ観光客にも人気のサービスが「大學丼」です。

 

人気のサービス「大學丼」って?

まずは、大學堂でどんぶりに入ったごはんだけを購入します。

そしてどんぶり片手に市場で好きな具材を買ってはどんぶりに、また買ってはどんぶりに・・・・。

その具材は多彩でオリジナリティーに溢れています。

魚屋さんでお刺身を、惣菜屋さんで揚げ物を、ねりもの屋さんでかまぼこを、などなど。

お好きなどんぶりが完成したら大學堂に持ち帰って頂きましょう。

若者らしい斬新な発想ですね。

 

若者だけじゃない!伝統郷土料理が市場を支える

 若者たちの挑戦は商店街に新しい風を吹き込みましたね。

しかし、それだけが原因で商店街がうるおう事はないでしょう。

そこにはやはり、伝統に裏付けされた仕事師(職人)、商売人たちの熱い思いがあるに違いありませんね。

 

イチオシは北九州の郷土料理「ぬかみそ炊き」で決まり

 北九州名物「ぬかみそ炊き」はイワシやサバを骨がホロホロになるまで糠で炊き込んだ北九州の郷土料理です。

 

北九州の郷土料理「ぬかみそ炊き」の歴史と作り方

 今でこそ小倉の郷土料理として愛されている「ぬかみそ炊き」のルーツとは?

「ぬかみそ炊き」の歴史は意外と古く、江戸時代まで遡ります。

当時の福岡県小倉へと配置代えとなった小笠原公は、大変な“ぬか漬”好きなお殿様であったようです。

そこで、城下の人々は地元で獲れたサバやイワシを「ぬか床」で炊いて献上したことが「ぬかみそ炊き」の原点といわれています。

小笠原公は「ぬかみそ炊き」を大変気に入り、好んで食していたそうです。

それ以来、小倉にて保存食として、また縁起物として定着したとのことです。

 

この「ぬかみそ炊き」をご存知ない方々はその見た目から、味噌田楽のような甘めの赤みそをイメージされることもあるようですがその味わいはまるで逆です。

赤唐辛子の効いた少し辛めのパンチのあるその味わいは、白ご飯というより焼酎や日本酒に合うのではないでしょうか。

 

おいしい「ぬかみそ炊き」の作り方とは?

 まず、「ぬかみそ炊き」に使う魚はイワシやサバです。

鍋に、さばいたイワシやサバを並べて醤油、みりん、酒、砂糖、水などからとった煮汁を加えます。

サバの時は2時間くらい、イワシの場合はその倍くらい炊きましょう。

しっかりと煮こんだところで、ぬか床を鍋に入れます。

(各家庭によってぬか床の個性がありますよね。)

ぬか床を早めに入れてしまうと、焦げ付きの原因となりますので最後に入れて下さい。

ぬか床を入れたら10分くらい炊いて、一晩寝かせたら出来上がりです。

お好みで山椒、赤唐辛子を調整して下さい。

旦過市場では食堂なども充実していて色々と目移りしてしまうでしょうが、北九州名物「ぬかみそ炊き」は是非お買い求めいただきたい逸品です。

ちなみに日曜・祝日はお休みのお店が多いですので注意して下さい。

旦過市場 住所/〒802-0006 福岡県 北九州市小倉北区魚町4丁目2−18

 いかがでしたか?

北九州の台所「旦過市場」の魅力は存分に伝わりましたでしょうか?

シャッター商店街に苦しむ地方にとって、参考となる事例がたくさん詰まっていると思いますよ。

 

おいしい「ぬかみそ炊き」が購入できる旦過市場オススメのお店紹介

最後になりましたが、小倉の伝統郷土料理である「ぬかみそ炊き」のおいしいお店をいくつかご紹介させて頂きます。

 

店名/百年床の宇佐美商店
住所/北九州市小倉北区魚町4-1-30旦過市場内
電話/093-521-7216
営業時間/9:00~18:00
定休日/日曜日

 

店名/ぬかだき たちばな
住所/北九州市小倉北区魚町4-1-15旦過市場内
電話/093-521-2176
営業時間/10:00~18:00
定休日/不定休(年末・年始営業)

 

店名/ぬかみそだきのふじた
住所/北九州市小倉北区魚町4-1-9
電話/093-551-1263
営業時間/10:00~18:00
定休日/木曜日

 

便利なネット通販でも購入できます。

 


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