振り込め詐欺 福岡では年間約500件 8億円の被害

公共・交通機関マネー
2017年11月16日 木曜日

全国的に社会問題化している「振り込め詐欺」ですが、ここ福岡においてもその被害は非常に深刻です。

全国の対策に遅れること無く、福岡県でも警察と金融機関の連携により、水際での詐欺被害防止に向けた取り組みは進んでいます。

実際に福岡県での振り込め詐欺の被害総額は2015年の18億をピークに減少傾向にあります。(今年度は昨年より一億円ほど増加)

本音度の被害件数はおよそ500件で、その総額は8億円に迫るほどです。

そこで、ここでは福岡県の金融機関の対策実態を見て行きたいと思います。

強制的な振り込め詐欺の対策は是か非か

 いつまで経っても無くなる事のない振り込め詐欺。

一時期複雑に巧妙化したその犯罪手法ですが、近年になってまた、以前のような“オレオレ詐欺”が増加しているとのことです。

そうした背景を受けて、「福岡銀行」で新たな制度が始まります。

70歳以上の方を対象に、3年以上ATMの振込実績が無いかたはATMからの振り込みができないという取り組みです。

この対策については賛否あるようですが、県内で初めて振込制限を施行した「福岡ひびき信用金庫」では直近で2件の振り込め詐欺被害を未然に防ぐことが出来たそうです。

 

振り込め詐欺についてもう一度おさらいしよう

これが原点の“オレオレ詐欺”の手口

“オレオレ詐欺”とは、家族や警察、行政機関職員などになりすまして金銭を振り込ませる詐欺のことです。

例えば

  • 会社のお金を使い込んだから助けてほしい
  • 会社の小切手が入ったカバンを落としたからお金を貸してほしい
  • 交通事故をおこしたので示談金が必要だ
  • 不倫相手を妊娠させてしまった和解金が必要だ
  • 痴漢で捕まり示談金を請求されている

などは典型的なオレオレ詐欺の手口です。

近年では劇場型とされる、複数の人物が登場する詐欺や、現金を直接受け取ったり、宅急便で送らせたりする手口などが流行っています。

 

弱みにつけ込んだ卑劣な還付金詐欺と融資金詐欺とは

還付金詐欺とは、「医療費の過払い金を振り込んだので確認して欲しい」などの嘘をついて被害者を銀行ATMに向かわせます。

そして、携帯電話で引き出しではなく、振込の操作を行わせる詐欺のことです。

実際には還付金がATMに振り込まれることはありません。

ATMの取扱いに慣れていない高齢者がターゲットになることが多いので、身内の方はATMの利用限度額を下げておくなどの対策をしておく必要があります。

最近では65歳以上の方が500万円以上のお金を引き出す際には金融機関から警察への連絡が義務付けられています。

 

融資金詐欺とは、お金を貸すと見せかけて保証金などの名目でお金を振り込ませ、だまし取る詐欺のことです。

当然ながら融資は行われず、お金だけが騙し取られるのです。

事例として

  • 即日融資可能です
  • 他で借りられない方でも融資します
  • 最大300万円まで融資可能です
  • 金利0%キャンペーン
  • あなたが選ばれました

などと甘い言葉でお金を必要としている人を招き寄せます。

そして「融資を実行するためには、融資金額の1割を保証金として入れて頂く必要があります」と嘘をついてお金を振り込ませます。

 

相手にせずに無視することが一番の対策~架空請求

架空請求とは、その名のとおり実際には契約していない架空のサービスや商品の料金を請求し、金銭を騙し取る詐欺のことをいいます。

誰もが日常生活において契約している、もしくは利用した事があるような事案で騙して来ることが多く、「もしかしたら利用したかも知れない」と思わせてしまう所がこの詐欺の恐ろしいところです。

ハガキやメールなどにある問合せ先に連絡すると詐欺師(詐欺業者)からの執拗な電話が繰り返し掛かって来ることになります。

この詐欺に関しては、あなたの個人情報を入手している可能性は低く、こちらから連絡しない限り詐欺業者から電話が来るようなことは稀です。

基本的に無視することが一番の対策です。

この架空請求詐欺はご老人を対象としている今までの詐欺とは違い、老若男女すべてが対象となりますので“まさか自分に”と過信しないように心がけましょう。

 

詐欺を未然に防ぐ金融機関の取り組みとは

「福岡ひびき信用金庫」や「福岡銀行」の新たな対策は福岡中の金融機関に広がりを見せることでしょう。

最後に、このような卑劣な犯罪の撲滅を目指して福岡県の主要金融機関の取り組みについてお知らせします。

 

○西日本シティ銀行の対策

振り込め詐欺救済法「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律」への取り組みについての相談窓口を開設しています。

簡単に言えば、犯罪に使われた口座に残された預金を凍結し、被害者へ分配する制度です。

金融犯罪被害に関する相談窓口 0120-797-919 平日9:00~17:00

 

○郵政グループ

レターパックの取り扱いに関する不正利用の防止強化。
ちなみに、お金を送ることができるのは「現金書留」だけです。それ以外の方法でお金を送れというのは基本的に詐欺と思ってよいです。
(宅配便なども同様です)

参考:お金を送りたいときの方法と費用。郵便や宅配便、振込などの違いは何?

 

○福岡中央銀行

振り込め詐欺救済法による被害金返還請求などに関するお問合せ先

連絡先 092-751-4470 平日9:00~17:00

 

○福岡信用金庫

振り込め詐欺救済法による被害金返還請求などに関するお問合せ先

連絡先 092-751-4735 平日9:00~17:30

70歳以上の方を対象に、3年以上ATMの振込実績が無いかたはATMからの振込不可。

 

○福岡銀行

振り込め詐欺等の被害に関するご相談窓口・金融犯罪対策チーム

連絡先 0120-335275

施行決定) 70歳以上の方を対象に、3年以上ATMの振込実績が無いかたはATMからの振込不可。

 

○福岡ひびき信用金庫

一日のキャッシュカード引出限度額を200万円に引き下げ。

70歳以上の方を対象に、3年以上ATMの振込実績が無いかたはATMからの振込不可。

連絡先 各支店

 

 


特集