福岡の住宅ローンはどの銀行がおすすめ?地方銀行とネットバンクの違いを比較

不動産福岡の不動産事情
2019年11月6日 水曜日

福岡県内、福岡市内で家を買う際の資金調達手段としては住宅ローンが用いられるのが一般的です。

福岡県内には福岡銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行、筑邦銀行、それに福岡中央銀行と数多くの地方銀行が住宅ローンサービスを行っています。この他、信用金庫といった選択肢もありますね。

また、福岡ローカルの金融機関以外に三菱UFJ銀行や三井住友銀行といった大手都市銀行も展開しています。また、ネットバンク(ネット専業銀行)、モーゲージバンク(住宅ローン専用金融機関)という選択肢もあります。

そんな数ある銀行の中で、どの銀行の住宅ローンを利用するのがベストなのでしょうか?

福岡で住宅ローンを借りるならどの銀行がおすすめなの?

福岡県内では様々な銀行が住宅ローンサービスを提供しています。地方銀行だけでも

  • 福岡銀行
  • 西日本シティ銀行
  • 筑邦銀行
  • 北九州銀行
  • 福岡中央銀行

という5つの銀行があります。都市銀行やネットバンク(ネット銀行)も候補に入れれば10を超える金融機関が候補になるわけです。

 

銀行・金融機関の種類と特徴

まずは、種類と特徴を紹介していきます。

詳しく理解する必要はないですが、知っておいて損はないと思いますよ。

都市銀行 全国規模で銀行サービスを提供する銀行。三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など。全国に支店があります。福岡の場合は中心都市(福岡市、北九州市、久留米市など)に進出しています。
地方銀行 それぞれの地域を地盤とする銀行です。
福岡の場合は福岡銀行、西日本シティ銀行、筑邦銀行、北九州銀行、福岡中央銀行があります。
信用金庫 地域の人や中小企業を対象にした金融機関。地方銀行よりもよりローカルです。預金はだれでもできますが、融資(住宅ローンを含む)は会員が対象です。
福岡の信用金庫は、福岡信用金庫、福岡ひびき信用金庫、大牟田柳川信用金庫、筑後信用金庫、飯塚信用金庫、田川信用金庫、大川信用金庫、遠賀信用金庫があります。
ネットバンク インターネット取引を専用とする銀行です。ネット取引で住宅ローン契約も行えますので、全国対応しています。店舗がない強みで運営コストが安いため、ローン金利も抑えられています。
楽天銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行などがあります。
モーゲージバンク なじみがないと思いますが、住宅ローンを専門に扱う会社です。日本ではフラット35という長期固定金利の住宅ローンの扱いがあります。
ARUHIなどが代表的です。

参考:銀行の種類と特徴

地方銀行(地銀)や信用金庫(信金)は地域密着型で福岡県内(エリア内)なら店舗数も多いので、店舗で相談したいという場合などは有利だったりします。

一方で住宅ローンを検討するようなケースは、あまり想定されないかもしれませんが、全国転勤などがあるご家庭の場合はエリアが絞られる地銀よりも全国対応ができる都市銀行(都銀)の方が勝手が良いかもしれませんね。

 

住宅ローンを比較するポイントは「金利」「手数料」「保証料」+「保険」

具体的に住宅ローンを比較するという場合、それぞれの銀行のローンのどの部分を比較すればいいのでしょうか?比較するポイントは「金利」「手数料」「保証料」「保険(団信)」の4つです。

住宅ローン金利 ローンの金利は「お金を借りる値段」です。当然ですが、金利が低いほうが負担は小さくなります。数千万円という多額のお金を借りる場合、0.1%の金利差でも数十万単位で違いが出てきます。
手数料 いわゆる事務手数料です。
これも銀行で差があります。「定率型(ローンの数%)」というタイプと「定額型(10万円など定額)」があります。借りる金額によりますが、借入額が大きい場合、定率型だと負担が大きいです。
もう一つの手数料に「繰り上げ返済手数料」があります。繰り上げ返済は通常の返済を繰り上げて行うもので、住宅ローンを早期返済するのに欠かせません。この繰り上げ返済に手数料がかかると気軽な利用ができないためマイナス評価です。
保証料 保証料は、ローン契約者がローンを返済できない場合、保証会社に肩代わりをしてもらうための費用です。保証料はローン契約者が負担するもので、お金を貸す銀行のためのものです。契約者には全く恩恵があるものではないので、保証料無料の住宅ローンが有利です。
保険(団信) 住宅ローン契約者は通常住宅ローン金利に「団体信用生命保険」という保険が含まれています。これは契約者に万が一のことがあった場合、住宅ローン残高を保険金でカバーするというもの。団信があれば、万が一の場合、遺族補償となります。
基本的な団信は「死亡」のみですが、最近は〇大疾病に罹患したときや就労不能時にも保険が下りるなど、より充実したタイプの団信を提供している銀行もあります。通常は団信の保険料はローン金利に含まれているので、同じ金利なら団信が充実した住宅ローンの方がいいですね。

色々書いていますが、比較するポイントは

  • ローン金利が安く
  • 手数料も安く
  • 保証料は無料で
  • 団信も充実している銀行

ということになりますね。この4つ項目を見ながら、どこの銀行で住宅ローンを組むかを考えましょう。

 

福岡の銀行の住宅ローンの特徴を比較

個別の金融機関の住宅ローンの特徴を比較していきたいと思います。金利についての比較は2019年11月実行金利としています。金利は毎月変動するものですが、同時期の金利をみることで、ざっくりとした金利水準を見ていただけるのではないかと思います。

水準的にはほぼ横並びですが、すべての銀行で原則として保証会社が必要となるので保証料がかかるのがネックです。

福岡銀行(ふくぎんの住宅ローン)

福岡銀行の「mybank+」で三ツ星以上や所定の条件を満たした場合「プレミアム住宅ローン」を利用することができます。

  • 変動金利:0.975%(保証料内包型・込)
  • 事務手数料:2.2%(税込)
  • 繰上返済手数料:無料(インターネット)
  • 保証料:上記金利に含む
  • 団信:死亡のみ

西日本シティ銀行(NCB建築名人)

西日本シティ銀行の住宅ローンです。最長50年のローンが組めるのが特徴です。

  • 変動金利:0.975%(保証料内包型・込)
  • 事務手数料:55,000円(税込)
  • 繰上返済手数料:11,000円(税込)
  • 保証料:上記金利に含む
  • 団信:死亡のみ

福岡中央銀行住宅ローン

福岡の第二地方銀行の福岡中央銀行の住宅ローンです。新婚さんやお子様の数でローン金利の割引があります。

  • 変動金利:1.175%(保証料別)
  • 事務手数料:55,000円(税込)
  • 繰上返済手数料:5,500円~33,000円(税込)
  • 保証料:別途必要
  • 団信:死亡のみ

筑邦銀行(住まいるちくぎん住宅ローン)

  • 変動金利:0.975%(保証料別)
  • 事務手数料:55,000円
  • 繰上返済手数料:50万円以上なら年2回まで無料
  • 保証料:別途必要
  • 団信:死亡のみ

 

ネットバンクの住宅ローンなら福岡でも利用可能

住宅ローンの金利を抑えたいというのであれば、圧倒的に強いのはやはりネットバンクです。

住信SBIネット銀行住宅ローン

同じくネットバンクの住信SBIネット銀行です。金利が安い上、団信に死亡以外の保障もセットされています。団信が8疾病保証となっており、それがローン金利に込みとなっている点も見逃せません。

  • 変動金利:0.457%
  • 事務手数料:融資額の2.2%
  • 繰上返済手数料:無料
  • 保証料:不要
  • 団信:8疾病保証付き※

※8疾病(3大疾病+5つの重度慢性疾患)にかかった場合に10万円のお見舞い金に加えて、月々のローン返済額を最長12ヶ月保証する保険となっています。また、その他の病気やケガを含み12ヶ月以上終業不能状態となった場合ローン残高が0円となります。

ソニー銀行住宅ローン

ネットバンクのソニー銀行が提供する住宅ローンです。ローン金利が安く、事務手数料も安いのが特徴です。さらに保証料も無料。

前述の住信SBIネット銀行に金利面では劣りますが、事務手数料が低く設定されています。5000万円、6000万円といった大きめの住宅ローンを組む場合は事務手数料が安いソニー銀行が有利になります。

  • 変動金利:0.757%
  • 事務手数料:44,000円
  • 繰上返済手数料:無料
  • 保証料:不要
  • 団信:死亡のみ

 

なお、最新のネットバンクの住宅ローン金利については住宅ローン比較.comで毎月更新されていますので、こちらも参考にしてください。

 

福岡で住宅ローンを組むならネットバンク系も選択肢に入れて考える

福岡で住宅ローンを借りるときの地方銀行とネットバンクについて紹介しました。

スペック的に見れば、福岡の地方銀行(都市銀行を含む)と比較して、ネットバンクの方が金利や手数料、保険などに圧倒的な差があります。たとえば、3000万円の住宅ローンを35年(変動金利)で借りたときの総額は以下のようになります。

福岡銀行
・・・総額:36,200,420円

西日本シティ銀行
・・・総額:35,491,989円

住信SBIネット銀行
・・・総額:33,182,976円

※繰り上げ返済は考慮せず。またローン金利は変動せず、元利均等返済を行った場合。

このように通期では300万円近くの差が生じることになります。ちょっとバカにできない金額差になりますね。

ネットバンクの住宅ローンは審査は厳しめ?

もっとも、ネットバンクの場合は保証会社を通さないことで金利を下げています。そのため、万が一契約者が返済できないという場合はそのリスクは銀行が負う形になっています。

ネットバンクが保証会社を通さずに保証料無料でサービスを提供するのは言い換えると、審査が厳しいという事になります。貸し倒れのリスクを負うわけにはいかないからです。結果的に、審査はシビアですし対応の紋切り型になりがちです。

一方で、福岡銀行などの地方銀行の場合、保証会社という安全弁を作ることによって全体としての金利は高くなるけれども、住宅購入を融資審査NGによってあきらめざるを得ないという状況を作らせないという地域の金融機関として受け皿になっているとも言い換えることができます。

また、住宅購入時に必要な諸費用などの借り入れが必要になるケースでも担当者と相談できる地方銀行の方がより柔軟な対応をしてくれる可能性もあります。

ネットバンクと地方銀行の住宅ローンの仮審査を並行して進めよう

住宅ローンの審査については契約者の収入などの返済資質に加え、担保となる不動産・物件の評価が行われます。そのため、人や購入物件によって住宅ローンの審査に通る、通らないの違いはあります。また、銀行によって重視する項目も違います。

参考:住宅ローンの審査基準と審査内容

そのため、住宅ローンを組むとき(マイホームを購入するとき)は、金利やコストの安いネットバンクに対して仮審査を依頼しつつも、福岡銀行や西日本シティ銀行、あるいは福岡中央銀行などの地方銀行に対しても仮審査をすすめるようにしましょう。

金利の安いネットバンクで審査に通れば、そちらを使えばいいですし、審査通過が難しいようなら地銀系の住宅ローンを使うというように並行して進めていくのが得策だと思います。


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