FFG証券や西日本シティTT証券の評判と手数料。福岡の地場証券会社を比較
FFG証券は、ふくおかフィナンシャルグループの証券会社です。前身は前田証券で、ふくおか証券へと商号を変更した後に、FFG証券へと商号を再度を変更しています。西日本シティTT証券は西日本シティ銀行系(西日本フィナンシャルホールディングス)の地場証券です。
どちらも福岡を地盤とする証券会社になるわけですが、ネット証券と比較して使い勝手や手数料などはどうなっているのでしょうか?実際に投資家としての立場でFFG証券の評判や手数料などを評価していきたいと思います。
FFG証券、西日本シティTT証券とはどんな証券会社?
どちらも福岡県を地盤とする証券会社です。
FFG証券はもともとは「前田証券(昭和19年設立)」という独立系の地場証券会社でしたが、平成16年に福岡銀行と資本提携を結び福岡銀行のグループとなり、平成24年に「ふくおか証券」へと商号を変更、平成30年にFFG証券となっています。もう一方の西日本シティTT証券は平成21年に設立された新しい証券会社です。西日本シティ銀行と東海東京フィナンシャルホールディングスの共同出資により誕生しています。
野村證券や大和証券、SMBC日興証券といったような、全国展開するような証券会社ではなく、福岡を中心に店舗展開している地方の証券会社です。福岡市や北九州、筑後、筑豊といった福岡県全域に店舗があります。ネット取引も可能ですが、営業マンをベースとした取引も可能です。
<FFG証券支店>
- 本店(天神)
- 糸島出張所
- 博多駅前支店
- 千早支店
- 赤間支店
- 黒崎支店
- 飯塚支店
- 小倉支店
- 行橋出張所
- お箸支店
- 二日市支店
- 久留米支店
- 八女コンサルティングブース
- 柳川支店
- 大牟田出張所
- 甘木支店
- 日田支店(大分県)
- 長崎支店(長崎県)
- 島原支店(長崎県)
- 佐世保支店(長崎県)
- 熊本支店(熊本県)
<西日本シティTT証券支店>
- 本店(千早)
- 天神支店
- 北九州支店
- 黒崎支店
- 久留米支店
- 飯塚支店
- 新宮支店
- 二日市支店
- 行橋支店
- 大橋営業所
- 宮崎支店(宮崎県)
- 熊本支店(熊本県)
- 鹿児島支店(鹿児島県)
手数料は高め、ネット証券の10倍以上の手数料がかかる
FFG証券や西日本シティTT証券の株式売買手数料を株式の売買金額別に、大手証券会社の「SMBC日興証券」ネット証券最大手の「SBI証券」と比較してみました。正直言ってネット証券と比較すると勝負になりません……。それだけでなく、SMBC日興証券という総合大手証券会社と比較しても手数料は極めて高いです。
FFG証券や西日本シティTT証券の最大のデメリットとなるのがこの手数料の高さといっても過言ではないかもしれません。
FFG証券 | 西日本シティTT証券 | SMBC日興証券 | SBI証券 | |
---|---|---|---|---|
50万円 | 2,875円 | 3,450円 | 440円 | 250円 |
100万円 | 5,750円 | 6,900円 | 880円 | 487円 |
300万円 | 13,750円 | 14,850円 | 2,200円 | 921円 |
※いずれも税別。
FFG証券はネット専用口座の取引手数料です。対面手数料は上記の2倍(FFG証券)、30%増(西日本シティTT証券)となります。
正直、比較にならないですね。いずれの価格帯でも10倍以上の手数料設定となります。投資において「手数料」というものは100%確実に発生するマイナスリターン(収益性を悪化させる要因)となります。特に積極的な投資をしようと考えている人(取引回数が多い人)はこの手数料による影響が極めて大きくなります。
FFG証券はそういった手数料という意味では、かなり厳しい評価をしなければならないでしょう。同じく地場証券の西日本シティTT証券も高いですね……。
地域密着の地場証券としての価値はある?
FFG証券や西日本シティTT証券は手数料というコストでみると、ネット証券はもちろんですが、大手証券の手数料と比較してもかなり割高であることがわかります。
地域密着の地場証券として、窓口での相談や投資相談、コンサルティングをしてもらえるという点は魅力になります。相談しながら投資をすることができるという点はメリットといえるでしょう。
その一方で注意しなければならないのは、営業マン(窓口)の方のアドバイスが必ずしも適切ではないケースもあるということです。
以下の記事なども参考になると思いますが、証券マンの中には顧客への提案ではなく、単なる売込み(販売)しか考えていない人も多数います。
コストの高い金融商品を売りつける(手数料を稼ぐ)ことを目的とするような営業をしている人も少なくなく、こうした点は注意が必要です。
地場証券ならではのIPOは期待できたりする?
FFG証券や西日本シティTT証券を利用する大きなメリットとしてはIPOへの参加が挙げられます。
IPOというのは新規公開株です。
地場証券ならではで福岡を地盤とする企業がIPO(新規公開)するような場合には、IPO株の割り当てがあったりします。
競争が激しいIPOだからこそ、ネット証券などと比較すると当選確率が高かったりするはずです。2016年上場のJR九州のような福岡、九州を地盤とするような企業のIPOがあるといきは一定の割り当てが期待できたりします。
その一方で、こうした地場証券ではIPO株の割り当ては支店が営業活動を行うためのツールとして使うことも多く、ほとんど取引をしていないのにIPOだけ欲しいといって配分される可能性は低いです。日ごろからのお付き合いが求められるわけです。
また、IPOではありませんが、地場の電力債(九州電力が発行する社債)や、福岡県や福岡市などの公債の扱いも地場証券ならではで多いのも特徴です。
これからの資産運用なら地場証券にこだわるメリットは薄い、ネット証券を活用しよう
資産運用に興味や関心があるけど、始めるならやっぱり近くに支店があるFFG証券、西日本シティTT証券といった地域の証券会社かな?と考えているのであれば、できればその判断はやめたほうがいいです。
これから投資を始めるのであれば手数料が圧倒的に安いネット証券を選択するべきです。
でも、投資といって詳しくないし……という方も今は投資の事を解説するウェブサイトも多数あります。また、投資に関する本も多数出版されています。
具体的な証券会社の選び方については「証券会社比較ランキング」などが役に立つと思います。
投稿者のプロフィール
最新の投稿
-
-
2024.10.13.
グルメ 【2024年11月開催】鳥飼八幡宮「トリフェス」詳細解説!鳥にちなんだグルメや新企画も -
-
2024.10.13.
ショップ 2024年「KITAQおもてなしキャンペーン」開催!対象イベント参加で北九州市の特典をゲット -
-
2024.10.13.
レジャー・観光 小郡市民まつり2024「小郡だョ!全員集合」10月20日開催!楽しめるステージや参加型イベントも盛りだくさん -
-
2024.10.11.
レジャー・観光 第28回博多灯明ウォッチング2024|10月19日開催!幻想的な灯明アートが博多の街を彩る