口座開設が迷惑?銀行預金に手数料が発生する時代へ

マネー福岡で得するマネー術
2018年1月15日 月曜日

みなさんはお金をどこに保管していますか?

低金利の時代だから、株などで運用しているという方、どうせ利息なんて期待できない、下しに行くだけ面倒だと自宅のタンス預金で済ましている方など様々でしょうが、いまだに多くの方が銀行に預けているのが現状ではないでしょうか。

銀行がお金を預かりたがらない?その理由とは

かなりレアなケースですが、銀行の窓口にお金を預けに行くと断られたり、預かり金の減額を申し出られたという話を聞くことがあります。

お金を預かることが主たる業務の銀行でそのような事態が本当に起きているのでしょうか?

関係筋の話によると、それはごく最近に限ったことだとした上で、企業や個人問わず、断られるケースが出てきているとのことなんです。

以前は是非当行に預金をお願いしますと頭を下げていた銀行に何が起きているいのでしょうか?

なにか危険なお金と疑っているのか?

低額な預金を受け付ければ、管理するコストだけがかさんで赤字になるからでしょうか?

 

その答えは銀行の貸出業務に大きく関係していました

銀行には様々な収益の構造がありますが、私達がシンプルに考え付く収益の柱はなんでしょう?

貸し付けたお金の金利で利益を得ているということは容易に想像が付きますよね。

では銀行は何を原資としてお客様にお金を貸し出しているのか?

それはお客様から預かった預金からです。

しかし、そこに今回のテーマと繋がる大きな問題があったのです。

2016年10月、金融庁が出した金融レポートによると、「今のままだと2025年3月期に地域銀行の6割で本業(貸し出しと金利からなる手数料ビジネス)が赤字になる」との試算が出ているのです。

さらに2017年10月の報告書では、「2016年10月の推計を上回るペースで地域銀行の収益が減っている」との個所も見られました。

地方銀行の収益悪化が急速に加速しているように思われます。

 

どうやって利益を出そう?あれもダメこれも危険だ

大手企業は軒並み業績が好調のようです。

これは預金を預ける側が内部留保などを含めてたくさんの現金を持っているということに繋がります。

ところが、マイナス金利で運用先がないので一先ず、銀行に預金しておこうという状況が生まれています。

個人も似たような状況の中、銀行にお金が集まってきます。

しかし、マイナス金利の中、銀行としても、そんなに預金を持ってこられても、貸し出しに回そうとしても貸出先も見当たらないという状況に陥ったのです。

今までは、預貸率(集めた預金のうち貸付に回している比率)が低い地方金融機関は、これまで集めた預金で国債を買うことで利ざやを稼いでいましたが、10年国債の利回りがゼロに固定される中、国債の運用益は急速に減少してきてしまいました。

そんな中、収益を稼ぐために積極的に展開してきた住宅ローンにも、低金利の煽りで収益性が低下して来てしまった・・どうするべきか・・・・。

そうだ!不動産価格が上昇しているから、不動産貸付を増やそう。でも待てよ、不動産貸付を増やし過ぎて、もし不動産不況になったときに不良債権が大変なことになんじゃないか?

そんな事を悩みながら、地域金融機関にとっては、収益改善の決め手のない状況が続いているという訳です。

 

預貸率(集めた預金のうち貸付に回している比率)ってなに?

 2017年10月の最新データでは大手銀行、メガバンクでの預貸率は51.2%という数字が出ました。

これは1年前60.1%からすると9%も減ったことになります。

これに対して地方銀行は、直近の数字では73.9%という驚きのデータが出ました。

 

上段で預貸率(集めた預金のうち貸付に回している比率)が低い地方金融機関という表現を使いましたが、直近で言えば急速に地方金融機関の貸出が増えているという事になります。

収益を考えて本業に(貸し出しと金利からなる手数料ビジネス)回帰したという事でしょうか?

 

日本には銀行が多すぎる?

日本にはもともと銀行の数が多すぎるという意見があります。

地方ではゆうちょ銀行の他、地方銀行・信用金庫・JAバンクなど中小金融機関が乱立していると・・・・しかしそうは言っても、大手メガバンクは中小零細企業を相手にしませんし、車もたまにしか通らない田舎にも銀行は必要です。

有名アナリストの中央重視の視点にはほとほと呆れてはいるものの健全な経済活動という視点から見れば正しい側面もあるのでしょう。

というのも、流通系銀行(セブン銀行やイオン銀行など)などの台頭は時代が生んだ一時の流れによるもので今後衰退していくのではないかと素人の私は思っています。

大手金融機関の再編が未だに進もうとしている今にあって、地方金融機関の収益悪化や再編は避けて通れない現実でしょう。

 

メガバンクと地方金融機関は監督省庁は同じでもお客様目線で見ると全くの別物

 結論、預金を断るような話が聞かれるのはメガバンクだけのことでしょう。

このマイナス金利の影響というのは、各方面に及んできていると考えられますが、地方銀行や流通系銀行はお金を預けてもらってナンボ、借りてもらって、引き出してもらってナンボですから・・・・。

それでも尚、預金管理に一定のコストが発生している以上、今後は預金も手数料が取られるようになってもなんら不思議ではありませんね。

 


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