SUGOCA、nimoca、はやかけんを徹底比較。一番お得な福岡の交通系ICカードはどれ?

交通系ICカードは、電車の改札やバスの乗り口でピッとタッチすることで運賃や料金を支払うことができる電子マネーです。福岡ではJR九州のSUGOCA(スゴカ)、西鉄のnimoca(ニモカ)、福岡市営地下鉄のはやかけんの3種類があります。

実は交通系ICは全国相互利用がスタートしており、この3種類の交通系ICカードは相互利用の対象となっています。ですから、SUGOCAもnimocaもはやかけんもどれも同じように福岡の西鉄バス(電車)、JR、地下鉄を利用できます。

じゃあ、どの交通系ICカードも同じなのか?と言われたら少し違う部分があります。大きいのは利用に応じたポイント還元などの部分になります。今回はそんな福岡を代表する交通系の電子マネーのSUGOCA、nimoca、はやかけんを徹底比較していきます。

全国的にも多い3種類の交通系ICカードがある街、福岡

交通系ICカードは、電車やバスの乗車券としてあらかじめチャージしている残高の範囲内でタッチ&ゴーで決済・乗車できるカードです。

日本全国で様々な鉄道会社などが発行しており、Suica(JR東日本)、PASMO(東京メトロ)、ICOCA(JR西日本)、TOICA(JR東海)といったように色々な交通系ICカードがあります。

全国主要な10種類の交通系ICカードは相互利用が可能となっており、SUGOCA、nimoca、はやかけんの3種類は相互利用の対象となっています。

そのため、SUGOCA(JR九州)を使って西鉄のバスや電車に乗車することができますし、逆にnimocaをつかってJR九州の電車に乗車することもできます。もちろん、SUGOCAやnimocaで東京に行ったときに山手線(JR東日本)に乗車することもできます。

そんな交通系ICカードですが、福岡は全国でも珍しい3種類の交通系ICカードが同じエリアに存在しています(首都圏はSuicaとPASMOの二つ、関西もICOCAとPiTaPaの二つ)。

3つある交通系ICカード、福岡で使うならどれがいいのか?徹底比較していきます。

 

交通系ICカードの利用で貯まるポイントで比較する

SUGOCA、nimoca(ニモカ)、はやかけんの3枚の交通系ICカード(電子マネー)はそれぞれ利用でポイントが貯まるサービスを実施しています。

このポイントが電子マネー選びで大変重要な部分となっているので積極的に比較していきましょう。

SUGOCAのポイント制度

JR九州の交通系ICカードがSUGOCAです。JR系だとJR東日本のSuicaが有名ですがそのJR九州版と思ってもらえればいいです。JR九州内での乗車に対してポイントが貯まります。貯まるポイントは運賃の1%です。

また、自由特急券をSUGOCAで購入すると5%分のポイントが貯まります。

このほか、アミュプラザ、博多デイトス、JR博多シティ、ドラッグイレブンなどJR関連施設ではSUGOCAで決済が可能になっており、こちらでもポイントが貯まります。JR博多駅がお買い物の中心という方はSUGOCAがよさそうですね。

ちなみに、2017年にJR九州はSUGOCAポイントを含む、JQポイント、eレールポイントを統合し「JRキューポ」となっています。

[contentcards url=”https://www.i-fukuoka.jp/public/traffic/jr-kyupo.html”]

JRへの乗車が多い方はポイントを貯めやすいです。

 

nimocaのポイント制度

西鉄グループの電子マネーです。西鉄バス、大分交通、大分バス、亀の井バス、日田バス、JR九州バス、熊本市電、昭和バス、西鉄電車と西鉄グループの多くで利用でき、また、ポイントも貯まりましたが、2021年4月1日より、電車やバスの乗車でたまるポイント還元制度を廃止しました。

「新型コロナウイルス感染症の影響によりお客さまが大幅に減少しているなか、今後も安全・安心で持続的な輸送サービスを提供し続けるため」としています。利用者としては残念ですが仕方ないところです……。

西鉄グループの商業施設であるソラリアプラザやソラリアステージの利用でもポイントを貯めることができます。こうしたショッピング加盟店が多いのもnimocaの特徴です。

なお、商業施設でポイントが付与されるのは記名式のnimoca(スターnimoca)と、クレジットカード一体型のnimocaです。無記名タイプのnimocaはポイント付与の対象外となりますのでご注意ください。

[contentcards url=”https://www.i-fukuoka.jp/public/traffic/nimoca-point.html”]

天神でのお買い物が多い方にメリットが大きいのがnimocaですね。

 

はやかけんのポイント制度

福岡市営地下鉄の電子マネーです。 1ヶ月の地下鉄乗車料の合計額×2%+利用額に応じたボーナスが貯まります。商業施設等の利用ではポイントはたまりません。

福岡の3つの交通系ICカードでいえばポイントの魅力は低めです。乗車するのが市営地下鉄中心という方は検討対象になると思いますが、そうでなければ他のICカードの方が魅力的かと思います。

 

複数持ちは非効率。利用状況を考えてあったものを選ぼう

交通系ICカードはいずれも「チャージ」をして利用するタイプの電子マネーとなっています。

そのため、複数持ちは財布のカードの数を増やすという意味でもあまりお勧めしません。

それぞれは相互利用が可能になっているので、SUGOCAでもnimocaでもはやかけんでも、同じように決済自体は可能です。たとえば、福岡市役所など役所は「はやかけん」を使って各種料金の支払いができるようになりましたが、ここでもSUGOCAやnimocaを使って決済をすることができます。

基本としてはやはり一番利用頻度の多い交通系ICカード1枚に絞って持つということでしょうか。

ちなみに、周りのみんなはどうなのか?というと、発行枚数でいえばぶっちぎりでnimocaが人気で、続いてSUGOCA、はやかけんの順番となっています。

とはいえ、西鉄の乗車ポイントがなくなったことを考えると、2021年現在でのベストはSUGOCAということになるのでしょうか。

 

おすすめはクレジットカードとの組み合わせ

特に、nimocaやSUGOCAであれば単体のカードを持つよりもSUGOCAやnimoca一体型のクレジットカードを持つ方がお得です。

  • デポジット(保証金)が不要
  • 乗車時だけでなく、チャージ時にもポイントが貯まる

この2点があります。

まず、SUGOCAやnimocaなどの交通系ICカードはどれもカードを発行するときに500円のデポジット(保証金)が必要になります。これはカードを解約する際には戻ってきますが、残高としては利用できません。一方でクレジットカード一体型であればデポジットが不要になります。

また、クレジットカード一体型のSUGOCAやnimocaの場合、クレジットカードを使ってオートチャージ(一定以下の残高になったら自動的にクレジットカード決済としてチャージする)ことが可能になっています。このチャージの際にも乗車ポイントとは別にポイントが貯まります。

  • 現金チャージ→乗車ポイントのみ
  • 一体型クレジットカードでチャージ→クレジットカードのポイント+乗車ポイント

というように両方を貯めることができるわけです。ポイントを二重に獲得できるので圧倒的にお得です。

 

SUGOCA一体型のおすすめクレジットカード

JQカードセゾン

JR九州が発行しているSUGOCA一体型クレジットカードです。

年会費:初年度無料
※2年目以降も年1回以上の利用で無料になります

強みと言えるのがカードのショッピングでもSUGOCAの利用でもJRキューポというポイントが貯まる点です。

JRの商業施設内での優待(アミュプラザ5%オフ)などの強いです。オートチャージの設定をすればSUGOCAチャージでもポイントを貯めることができます。

 

nimoca一体型のおすすめクレジットカード

ANA CARD nimoca

ANA(全日空)がnimocaと連携して発行しているクレジットカードです。

年会費:2,000円+税(初年度無料)
※マイペイすリボ設定で1,025円+税
※入会時・更新時に1000ANAマイルがもらえます

空と陸の両方のポイントを貯めることができるクレジットカードとして人気があります。nimocaポイントをANAマイルと交換することもできるようになっており、陸(バスや西鉄電車)で貯めたポイントを使って無料航空券と交換して旅行するなんてこともできます。

 

nimocaやSUGOCAのスマホ決済はできないの?

残念ながら、SUGOCA、nimoca、はやかけんともにおサイフケータイ、Apple Pay、Google Payには対応していません。ちなみに、スマホ決済に対応している交通系ICカードはSuica(モバイルSuica)とPASMOのみとなっています。

実はここまで書いては来たものの、私自身は今はAppleWatchにSuicaを入れてそれで支払っています。腕時計ならスマホを出す必要すらなく、腕をかざすだけで支払いが完了してしまうという便利さに抗うことができませんでした。

乗車ポイントは付与されませんが、Suicaの場合は実はApplePayでチャージをすることができます。ApplePayに登録しているクレジットカードなどを通じてチャージをすることができ、チャージ時にポイントが貯まる点もお得です。


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