話題の『ラーメン滑走路』はグルメの新名所となるか?福岡空港のチャレンジは続く
福岡空港ビルディングは2017年11月21日、2020年の完成へ向けてリニューアル中の福岡空港国内線ターミナルビル「greenblue」に、福岡の人気店をはじめとした全国のラーメンが集まる「ラーメン滑走路」をオープンさせます。
福岡空港国内線ターミナルビル「飲食ゾーン」リニュアル完成
場所は福岡空港国内線ターミナルビル3階商業施設「greenblue FUKUOKA AIRPOR」内。店舗総面積は662平方メートル、総座席数はおおよそ300席となっています。
こちらに並ぶ店舗は、全国各地から選りすぐった“九州ではここでしか食べられないラーメン店”を含む9店と、九州初登場となるスイーツ専門店とのことです。
2016年末にオープンした2階フードホール「The foodtimes」に続いて、3階飲食フロア「デリシャスレーン」には、今秋4つの専門店がオープンしていて、この『ラーメン滑走路』の登場により、全国の味を楽しめる個性豊かな飲食ゾーンとして完成することになります。
ちなみにラーメン9店舗のうち2店舗は期間限定出店になりますので、今後新たなラーメン店の味を入れ替わりで味わう事が出来るでしょう。
気になる出店店舗とその魅力とは
それでは気になる出店店舗の情報にふれて参りましょう。
先ずは常設店として登場する9店です。
地元福岡からは言わずと知れた人気店「ラーメン海鳴」/負けず劣らずの繁盛店「博多一幸舎」/福岡空港で愛された店「屋台ラーメン 玉龍」の3店舗が出店です。
お次は、行列が絶えない人気のつけ麺「つじ田」(東京)/北海道以外では初出店となる「弟子屈(てしかが)ラーメン」/海外でも展開中の煮干しラーメン「ラーメン 凪」/大阪以外では初出店となる「まんかい」という布陣です。
さらには期間限定店舗として、福岡では5年ぶりに復活する「博多焦がし味噌専門 五行」/東北地方以外では初出店となる山形「ワンタンメンの満月」。
そして唯一のスイーツ専門店として登場するのが、お茶の専門「伊藤園」が手掛ける「茶寮 伊藤園」です。
気になるラーメン店の追加情報をお届けします
○「ラーメン海鳴」
・2009年開業の新手で、現在福岡に4店舗を展開中。
・専門誌のランキングで3年連続1位を獲得。
・イチオシはジェノベーゼソース×とんこつ。
○「博多一幸舎」
・2004年開業で現在は海外を含む38店舗を展開中。
・“濃厚クリーミーな泡スープと”自家製細平打麺が特徴。
・屋台系ラーメンに注目!
○「屋台ラーメン 玉龍」
・22年もの間福岡空港で愛された名店がリニュアルオープン。
・鹿児島産豚骨と鶏ガラの合わせスープに注目。
○つけ麺「つじ田」
・東京や海外を含めて12店舗を展開中。
・カップラーメンの監修を行うなど積極的につけ麺文化を発信。
・濃厚とんこつ魚介系つけ麺に注目。
○「弟子屈(てしかが)ラーメン」
・北海道内で6店舗を展開中。
・材料を全て地元産にこだわった人気店。
・鮭とば・行者ニンニク・山わさびなど福岡では味わえない逸品に注目。
○「ラーメン 凪」
・国内外に35店舗を展開中。
・注目は20種類以上のにぼしをブレンドした「すごい煮干しラーメン」。
○「まんかい」
・2013年開業で大阪にて3店舗を展開中。
・トマトとんこつ・磯の香りの潮とんこつ・純粋とんこつの3種の味が楽しめる。
・貝柱のチップを使用した潮とんに注目。
※気になる『ラーメン滑走路』の営業時間は10:00~21:45(OS21:00)となっています。
福岡空港はすべての人々の出発地点として
ここで「ラーメン滑走路」の関係者談をご紹介しましょう。
「知る人ぞ知るラーメン店が福岡空港に”着陸”し、ここで有名になった店舗がまた全国に飛び立ってほしい」というコンセプトの下、航空機を利用する乗客だけでなく、近隣住民や航空機を利用しない人にも楽しんでもらえる新ゾーンを目指します。
素晴らしいですね。
きっと足を運ぶすべての方々が記憶に残るおいしい思い出を持って帰られることでしょう。
それでは・・・・・。って終わるわけにはいかないのです。
仕事柄テナントを誘致するリーシング担当者とお話をする機会が非常に多い私からいくつか小言を言わせて頂きたい!
開発担当者が語る理想は出店者にとっても利用者にとっても体感できるものでなくてはなりません。
“ここで有名になった店舗がまた全国に飛び立ってほしい”という発言は最初の出店者リストから見ても既に的を外しています。
今後、期間限定店舗を活用してそのような試みをして行くのかも知れませんが、下層階の状況を鑑みてもいささか疑問が残ります。
他業態で既に成功をおさめている会社の新業態を招いてみても、見る人が見ればただのナショナルチェーンと大差ありませんからね・・・。
天神や博多駅などと大して変わり映えしない店舗を揃えることへの不満も聞こえてきますが、その点については致し方ない部分もわかります。
時間の関係で空港の外に出られない利用者にとっては『博多の名店』の味が食べられるのは非常に有難いことだろうと思います。
しかしながらそうなると地元の方からすれば多少の肩透かしは否めませんね。
飲食店なんて回転率とリーピーターがついてなんぼですからね。
まあ、場所柄一見客だけでかなりの集客が見込めるかも知れませんが。
本気で地域の発展を考える事の難しさ
では、どうすれば良かったのか?
結局のところ私自身も正解を持ち合わせていません。
企業の利益を超えて、地域や業界の発展を考えると言うのは非常に難しい問題なのです。
ですので、開業時の格好良い発言を聞くといつもこんな風に首を傾げてしまう自分がいるというだけのことですが、“想わなければ、願わなければ実現できない”ということもまた事実です。
出店者、利用者、そして地域の方々の想いを汲み取って開発管理者には是非とも有言実行して頂きたいと心から願っております。
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