山内光枝展 潮ノ記|福岡市美術館で9/8開幕

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投稿日:2026年8月26日 水曜日
更新日:2026年8月21日 金曜日

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福岡市美術館では、2026年9月8日(火)から12月20日(日)まで、企画展×福岡現代作家ファイル2026「山内光枝展 潮ノ記」が開催されます。

福岡を拠点に活動するアーティスト・山内光枝が、海とともに生きる人々との関わりを通して制作してきた映像、写真、ドローイングなどを紹介する展覧会です。
海女や素潜り漁を営む人々の姿、潮の流れ、身体を通して受け継がれる営みに目を向けながら、海と人との関係をたどります。

この展覧会のポイント

  • 2026年9月8日(火)から12月20日(日)まで福岡市美術館で開催
  • 《つれ潮》《潮汐》など、海と人との関わりを見つめてきた映像作品を紹介
  • 各地の塩と海水を用いた《潮ドローイング》や、本展初公開の作品も展示
  • 10月には作家と海女によるトーク、担当学芸員による見どころ紹介も開催

「山内光枝展 潮ノ記」が福岡市美術館で開催

福岡を拠点に国内外で活動する山内光枝の実践を、海と人との関係を軸に紹介する企画展です。
長年の交流から生まれた作品を通して、海辺の暮らしや文化に触れられます。

山内光枝は1982年福岡県生まれ。映像、写真、ドローイング、インスタレーションなど、さまざまな方法で作品を制作してきました。

2010年頃、海辺に立つ海女の写真に出合ったことをきっかけに、海とともに生きる人々の文化に関心を深めます。
海女の文化を学びながら黒潮・対馬暖流域の各地を訪ね、素潜り漁を営む人々と関係を築き、自らも素潜りや水中撮影の技術を身につけて制作を続けてきました。

2024年には、第15回光州ビエンナーレ日本パビリオン「私たちには(まだ)記憶すべきことがある」に参加するなど、福岡からアジアへ活動を広げています。

《つれ潮》《潮汐》など、海と人を見つめる作品を展示

本展には、山内が長い時間をかけて海辺の人々と関係を築く中で生まれた映像やドローイングが並びます。記録を見るだけでなく、その土地の時間や呼吸を感じるような展示が特徴です。

対馬の海女と宗像・鐘崎への旅を記録した《つれ潮》

《つれ潮》(2018年)は、対馬市の曲(まがり)集落で最後の現役海女として漁を続けていた女性が、海女の原郷の地とされる福岡県宗像市・鐘崎の海を訪ねる旅を記録した映像作品です。

山内は海女との長年にわたる交流を背景に、旅のコーディネートから撮影、録音、編集までを手がけました。漁の様子だけでなく、旅先で交わされる会話や日常の風景も映し出され、海女文化の歴史や継承、海を取り巻く環境の変化にも目を向ける作品となっています。

海で生きる人々の「呼吸」を見つめる《潮汐》

《潮汐》は、山内が交流を続けてきた黒潮・対馬暖流域の人々へ視線を向けた映像作品です。素潜り漁を営む人々の身体や呼吸を通して、異なる土地に生きる人々と海とのつながりを映し出します。

《つれ潮》と《潮汐》はいずれも福岡市美術館の所蔵作品です。今回の展覧会では、山内が長年取り組んできた「海を基点に生きる人々」へのまなざしを、あらためてまとまった形で見ることができます。

塩と海水で描く《潮ドローイング》と初公開作品

映像だけでなく、山内自身が海へ潜り、そこで目にした風景を各地の塩と海水で描いた《潮ドローイング》も出品されます。

さらに、潮の流れとともに暮らしてきた人々との営みの継承を、写真とドローイングで表現した作品も紹介。これまでの実践と今後の展開をつなぐ、新たなプロジェクトの出発点となる作品も本展で初公開されます。

開催概要|観覧料は一般200円、中学生以下無料

会場は福岡市美術館2階の近現代美術室Bです。9月と10月の金・土曜日は20時まで開館するため、仕事や学校の後にも鑑賞しやすい日があります。

展覧会名
企画展×福岡現代作家ファイル2026「山内光枝展 潮ノ記」
会期
2026年9月8日(火)~12月20日(日)
会場
福岡市美術館 2階 近現代美術室B
開館時間
9:30~17:30
9月・10月の金曜日、土曜日は20:00まで
入館は閉館30分前まで
観覧料
一般200円(150円)/高大生150円(100円)/中学生以下無料
※( )内は20人以上の団体料金
住所
福岡市中央区大濠公園1-6

休館日に注意
通常は月曜日休館ですが、会期中は特別開館・振替休館があります。
9月21日、9月22日、9月23日、10月5日、10月12日、10月19日、11月23日は開館。9月24日、10月6日、10月13日、10月20日、10月21日、11月24日は休館です。
来館前に公式サイトで最新の開館情報も確認してください。

10月12日は作家と海女によるトークを開催

作品に登場する海女本人の声を聞ける関連イベントも予定されています。作品鑑賞とあわせれば、制作の背景にある海辺の暮らしや環境について、さらに深く知る機会になりそうです。

早瀬千春さん・松尾美智代さんと山内光枝が語る2時間

10月12日(月・祝)には、「作家と海女さんとのトーク」を開催。《潮汐》に出演する輪島の海女・早瀬千春さんと、《つれ潮》《潮汐》に出演する宗像の海女・松尾美智代さんをゲストに迎え、山内光枝がモデレーターを務めます。

作品に出演した当時と現在の思い、海での暮らしや生業、周囲の環境の変化などについて言葉を交わす予定です。

日時
2026年10月12日(月・祝)14:00~16:00
開場13:30
会場
福岡市美術館 1階 レクチャールーム
定員・料金
54人・先着順/聴講無料

10月24日は担当学芸員が展覧会の見どころを解説

作品をもう一歩深く鑑賞したい方には、担当学芸員による「つきなみ講座10月」も注目です。初公開作品や展示作業についても紹介される予定です。

10月24日(土)には、展覧会担当の花田珠可子学芸員が、作品の魅力や山内光枝のこれまでの活動、本展で初公開される作品、展示作業の様子などを紹介します。

日時
2026年10月24日(土)15:00~16:00
開場14:30
講師
花田珠可子(福岡市美術館学芸員・近現代美術係)
会場
福岡市美術館 1階 レクチャールーム
定員・料金
54人・先着順/無料

9月19日からは「FaN Week 2026」もスタート

会期中の9月19日から10月12日までは、福岡市内各所で現代アートを楽しめる「FaN Week 2026」も開催。本展を起点に、街へアート鑑賞を広げられます。

Artist Cafe Fukuokaのグランドスタジオでは、9月19日(土)から10月12日(月)まで「伊藤隆介 / 福博風景考:時を駆ける少女は飛翔の夢を見るか?」を開催。

天神のONE FUKUOKA BLDG.1階グランドロビーでは、9月19日(土)から10月5日(月)まで「牛嶋均 / シアター・オブ・プレイグランド 記憶・身体・検証」が予定されています。

さらに10月2日(金)から4日(日)には福岡国際センターで「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2026」も開催予定です。
FaN Weekと連動して現代アートを巡りたい方は、ART FAIR ASIA FUKUOKA 2026の開催・チケット情報もあわせてチェックしてみてください。

アクセス|大濠公園駅・六本松駅から徒歩約10分

福岡市美術館は大濠公園内にあり、地下鉄空港線と七隈線のどちらからもアクセスできます。週末や祝日は駐車場が混み合うため、公共交通機関の利用も検討しましょう。

地下鉄空港線
「大濠公園駅(福岡市美術館口)」3・6番出口から徒歩約10分
地下鉄七隈線
「六本松駅」2番出口から徒歩約10分
西鉄バス
「福岡市美術館東口」から徒歩約3分
専用駐車場
普通車26台/1時間200円
利用時間9:00~21:00(開館日のみ)

9月に訪れるなら、同じ大濠公園内の日本庭園で開催されているナイトアートも候補です。
美術館で作品を鑑賞した後に夜の大濠公園を楽しみたい方は、大濠公園日本庭園「世解-SEKAI-」の開催日・料金情報も確認してみてください。営業日は時期によって異なるため、事前確認がおすすめです。

海とともに生きる人々の時間に触れる展覧会

海辺の暮らしを外側から眺めるのではなく、そこに暮らす人々と関係を築き、自らも海へ入りながら制作を続けてきた山内光枝。本展では、その長い実践から生まれた映像やドローイングとともに、新しいプロジェクトへ向かう作品にも出会えます。

《つれ潮》や《潮汐》を鑑賞した後に関連トークへ参加すれば、作品に映る人々自身の言葉から、海での暮らしや変化について考えることもできます。FaN Week 2026の期間には市内各地でもアートイベントが展開されるため、秋の福岡で現代アートを巡るきっかけにもなりそうです。

展覧会・関連イベントの内容は変更になる場合があります。来館前には福岡市美術館およびFaN Week 2026の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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