福岡の生んだ博多辛子明太子の歴史
博多明太子の歴史や明太子の基本知識などについて、分かりやすく解説します
辛子明太子とは?
「辛子明太子」は博多の町で生誕し、人々に長く愛され続けている博多自慢の味です。「辛子明太子」の原料となるのは、タラ科の魚「スケトウダラ」の卵巣。全長約60cmほどの細長い形をした魚です。スケトウダラは、北海道近海など日本海や太平洋の北部、、ベーリング海、また遠くはアラスカ湾まで、主に北海に生息しており、例年、2月~4月頃の日本海近海、または12月~2月頃の朝鮮近海で産卵します。そのスケトウダラの卵巣を「タラコ」と呼び、そのタラコを唐辛子や香辛調味液でじっくり漬け込んだ出来たものが「辛子明太子」です。
辛子明太子の歴史
ぴりっと辛い中にも旨みたっぷりのその辛子明太子の味は、あたたかいごはんのベストパートナーとして現代の食卓には欠かせないものとなっていますが、実は明太子の起源は古く、17~18世紀頃にさかのぼる言われています。
当時の朝鮮の漁師たちはスケトウダラが捕れると魚本体よりもおいしいという事で、その卵を取り出して塩辛などを作って食べていました。これに唐辛子をまぶして保存したものが、辛子明太子の原型となっています。そのため元々は韓国で庶民の食べ物として親しまれていました。
その後、明太子は韓国から海を越えて九州に渡り、福岡の老舗辛子明太子製造メーカー「味の明太子ふくや」の初代社長・川原俊夫氏が韓国キムチからヒントを得て、1949(昭和24)年1月10日に商品化したのが辛子明太子の始まりです。(それを受け、毎年1月10日を「明太子の日」としています。)
その後、辛子明太子は九州から全国へと派生していき、日本中が知る事となりました。今日では、明太子はパスタやシュウマイ等多くの料理に幅広く食材として利用されており、日本人の食文化にしっかりと根付いています。
明太子の名前の由来とは?
韓国ではスケトウダラを「明太(ミョンテ)」と呼びます。戦前に釜山に住んでいた日本人の間でこれを「明太(メンタイ)」と呼んだ事から、「スケトウダラの子ども」という事で、「ふくや」の川原氏の考案で「明太子(めんたいこ)」と命名されました。
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